喫煙は、がん(肺がん・喉頭がんなど)、脳卒中(脳梗塞・脳出血など)、心臓病(心筋梗塞など)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの様々な病気のリスクを高めます。しかし、タバコに含まれるニコチンには強い依存性があるため、禁煙しようとして失敗した経験をされた方も多いと思います。

禁煙する意思がある方は、保険診療で禁煙外来を受診することができます。当院で使用する禁煙補助薬は、禁煙成功率が約7割というデータがあり、自分の意思だけで禁煙が困難な方はぜひ一度ご相談下さい。

禁煙補助薬とは

まずは一度受診していただき、もし睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、まずは診断のための簡易検査を行っていただきます。検査は、自宅に送られてきた検査機器を体に身につけて寝ていただくだけです。装着は非常に簡単ですので、説明書通りに装着して下さい。翌朝、検査機器を外していただき、元の箱に戻して送り返していただくと、検査結果が当院で確認できるようになります。

精密検査が必要な場合

簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われるものの診断には至らなかった場合は、「ポリソムノグラフィー(PSG検査)」と呼ばれる精密検査を行います。こちらも簡易検査と同様に、自宅で検査可能です。

CPAPとは

検査の結果、AHI(1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数)が20以上であった場合は、CPAPによる治療へと進みます。CPAPとは、「Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法)」の略で、専用のマスクを装着し、睡眠中に機械から加圧した空気を送りこんで気道が閉塞するのを防ぎ、無呼吸になるのを防ぎます。

CPAP装着を開始してすぐに熟睡感が得られたなどの効果を感じる事が多く、日中の眠気もだんだんなくなってきます。最初はCPAPを装着していると呼吸しにくい感じがすると思いますが、数日〜数週間で慣れることが多いです。

禁煙治療薬を処方できない方

妊婦、授乳婦、重度の腎機能障害がある方、統合失調症などの精神疾患のある方、20歳未満の方は、当院では禁煙補助薬の処方を行っておりません。また、高齢者などでは、腎機能などの確認のため処方前に血液検査などを行う場合もありますがご了承下さい。

禁煙治療を行うのが2回目の場合

過去に禁煙外来で治療を行ったことがあり、また禁煙外来で治療を希望される場合は、前回の治療から1年以上経過していれば保険診療での治療が可能です。